痛風の特徴としては、突然に関節の激痛、腫れ、発赤、圧痛が一つや数か所の関節に発生し、特に足親指の付け根がもっとも多いです。関節激痛のため、夜中に目が覚めて、耐えられない痛みのため、眠れなくなります。その時、氷で冷やし、鎮痛剤の服用を勧めます。湿布貼りや温めると余計症状が悪化します。
夜中に突然に襲う関節の激痛、主に足親指が多いですが、足首、膝、肘、手首、指にも見られます。痛みは発症する最初の4時間から12時間がもっとも強いです。激痛が過ぎると鈍痛や不快感が数日~数週間続きます。再発すると、数関節が侵され、症状が長引きます。侵されて関節が痛くて腫れていて、赤く熱を持っています。
痛風は尿酸の結晶が関節に溜まり、痛み・腫れ・発赤・熱感の炎症反応を起こしています。血液の中にプリン体を分解すると尿酸が作り出し、血液中の尿酸値が高くなると尿酸の結晶が沈殿します。
プリン体は、多くの食べ物に含まれています。特に赤い肉、内臓(レバー)、イワシ、ムール貝、帆立貝、マス、マグロ、煮干しなどがプリン体を多く含まれます。また、アルコール飲料、特にビール大量飲みが痛風を引き起こすことがよく知られています。果糖を多く含まれる飲料も血中尿酸値を高く上昇します。
普段、血液中の尿酸は腎臓から尿の中に排出されますが、体中の尿酸が多く作られる時や腎臓から排出が少なくなると、血中の尿酸が上昇します。血中尿酸値が7.0/㎗を超えると、針状の尿酸の結晶が関節や周りの軟部組織に沈殿します。炎症反応が引き起こされ、関節の腫れ・痛き・発赤・熱感が出てきます。
1.食べ物とアルコール中のプリン体を過量摂取。特にビール、貝類、内臓(レバー)、煮干し、果糖多く含まれる飲料などのプリン体が多く含まれるもの。
2.肥満で尿酸が多く作られ、体から排出できない。
3.高血圧、糖尿病、メタボ、腎臓病などがあり、治療せず、放置している状態。
4.薬物の影響:アスピリン、高血圧治療薬のサイアザイド利尿剤、ACE阻害薬、ベターブロッカの薬が尿酸を影響します。痛風は高血圧を併発するのがよくあり、当院は、痛風の方の高血圧に対し、まずカルシウム拮抗薬を使っています。
5.家族の方が痛風にかかったことがあれば、かかりやすくなります。
6.男性が多く、特に30~50歳代が好発します。女性は、閉経後多く見られます。
7.最近の手術や外傷が痛風を引き起こす可能性があります。まれに、ワクチン接種後に痛風の発作という報告もあります。
1.痛風発作を繰り返しながら、関節軟骨浸食や骨の破壊を引き起こすこと。
2.手、足、肘、アキレス腱に、皮膚の下に痛風結節というしこりが見られます。
3.尿酸沈殿による尿路結石、腎臓機能低下があります。
1.食事療法が基本であり、プリン体摂取量を1日400㎎以下減らすこと。
2.尿酸の産生を抑え、尿酸の腎臓排出を増やす薬があります。ただし、腎臓が悪い方は尿酸の産生を抑制する薬を使用し、肝臓が悪い方は尿酸排出を促進する薬を使用します。逆に薬を使うと副作用があり、診察と検査の結果で薬を選びます。
3.尿酸が沈殿しないように、おっしこをアルカリ性に保ち、水分毎日に2リトルを飲むこと。必要があれば、薬を使って、尿をアルカリ性にします。
4.痛みに対し、特定の消炎鎮痛剤を使用します。特にコルヒチンが効きますが、長期投与は避けた方がよいです。
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