偽痛風の特徴として、突然に、一つや数か所の関節に腫れと痛みが発生する関節炎の1種であり、最も多いのは膝関節です。
症状は痛風と似ていても、痛風の尿酸塩沈殿と異なり、ピリン酸カルシウムが関節内に沈殿するので、偽痛風と名付けられます。異なった結晶が関節内に沈殿より、起こされた関節炎であるため、痛風と偽痛風をまとめて結晶性関節炎といいます。
偽痛風は、もっとも多いのは、膝関節ですが、手首や足首にも見られます。多くの場合は、ピリン酸カルシウムが沈殿しても無症状であり、偽痛風発作の時に、炎症反応による腫れ、熱感、疼痛が起こりますが、痛風発作のような発赤がまれです。
ピリン酸カルシウム結晶が膝関節内に沈殿するのは、年を取ることによって増えてきて、85歳以上の方では半分ぐらいにレントゲン検査でよく見られますが、多くの方は偽痛風の発作がなく、なぜある方だけは発作を起こるのが不明です。
1.高齢者:ピリン酸カルシウム沈殿が加齢的に増えています。
2.外傷や手術:外傷や手術によって炎症反応が増幅します。
3.遺伝:特に発症年齢が若い人は、家族歴が関係しています。
4.電解質インバランス:血中カルシウム濃度が高く、マグネシウム濃度が低い方が多い。
5.甲状腺機能低下や副甲状腺機能亢進が一部の方に見られます。
〇偽痛風の診断は、まず関節の炎症反応があり、レントゲン検査で白い粉状の沈殿物が見られ、さらに関節穿刺で濁った関節液を確認するが重要です。(上の図に参考)
合併疾患の有無を確認するため、血中の電解質や甲状腺ホルモン検査を行います。
〇治療としては、関節穿刺にて濁った関節液を排出し、消炎鎮痛剤を使用します。1週間~1か月間で軽快しますが、年単位で再発するのも稀ではありません。
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