おか整形外科内科医院

整形外科専門医  リウマチ専門医  膝関節鏡手術

おか整形外科内科医院     膝関節鏡手術について     変形性膝関節症について     関節リウマチについて     骨粗鬆症について     特定健診の判定基準と保健指導内容      
1. 膝半月板断裂について
2. 半月板断裂の鏡視下写真
3. 膝関節内遊離体
4. 膝関節水症について
5. 膝関節内腫瘍(自験例)
膝半月板断裂について
 膝の中に、ももとすねの間にあるクッションの軟骨が、三日月の形をしていますので、半月板といいます。膝の内側にある半月板を内側半月板、外側にある半月板を外側半月板と名付けています。半月板を3等分にして、前の1/3を前節、中央の部分を中節、後ろの1/3を後節といいます。断裂の形にて、L字断裂、水平断裂、縦断裂、横断裂、バケツ柄断裂に分けています。さらに、変形により、綿のようにけばけばになっていて、バラバラ切れているものを変性断裂、複雑なタイプを混合断裂と呼びます。
 半月板は軟骨であるため、外側の1/3に血管が入り込んでいますが、内側の2/3に血管が存在しません。そのため、半月板の外側1/3の断裂は、バケツ柄断裂を除き、一般的に3か月間で自然に治る可能性はありますが、血管のない内側の2/3がいったん切れてしまうと再生ができないので、なかなか治りません。半月板断裂の症状としては、膝関節が曲げ伸ばしの際に痛みを感じ、特に膝をねじるとき、激痛が生じます。
 
 平成5年4月1日から平成6年10月31日まで、自ら施行した190例の関節鏡手術の中に、116例の半月板断裂手術例の集計結果を示しています。
  • 内側半月板断裂は半月板後ろの1/3(後節)が最も多く、L字断裂や水平断裂が多く見られます。一般的に、水平断裂は症状が軽微で、長期にわたり徐々に悪化する傾向があります。一方、L字断裂は激痛を伴う場合が多く、早期的に関節鏡手術を受ける場合が多いため、治療成績が最もよいです。女性の方は、50歳代・60歳代から、内側半月板断裂が急増する傾向が認められ、加齢的影響が強いと思われます。
  • 外側半月板断裂はいろいろのタイプが散在しており、内側半月板断裂と対照的に、若い世代に多く見られ、スポーツによる損傷が多いと思われます。