3.約15%のひとが、膝の関節包の壁に、生れ付きひだが存在しています。いろいろのタイプとサイズがありますが、あまり大きい場合、急に立つ、しゃがむ際に、膝蓋骨(膝のさら)と大腿骨(もも)の間に挟まれて痛みを感じます。このように膝関節包のひだによる痛みをタナ障害といい、一般的に14~15歳前後に症状が出てきます。10歳代のタナ障害は保存療法で対処すべき、成人後のタナ障害に対し、自然に治る見込みがなく、関節鏡鏡視下切除術は簡単かつ確実で、優れた治療成績が得られます。
4.関節内遊離体というのは、はがれた軟骨や滑膜から出てきた軟骨が関節の中に自由に移動し、骨と骨の間に挟まれ、激痛を生じる場合が多く、関節鏡手術にて摘出し、完治することができます。
5.膝関節血症(骨折例を除く)の原因として、膝の中の靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内外側側副靭帯)断裂、内外半月板断裂、支帯断裂などがあります。特に半月板断裂の場合、周辺部での半月板バケツ柄断裂が多数に認められ、早期的に関節鏡手術を行えば、良い治療成績が得られます。
6.脂肪パッド・インピンジメント(ホッファ・パッド)は、膝蓋靱帯の内側に付いている異常な大きさの脂肪パッドが大腿・膝蓋関節の間に入り込んでいて、膝を伸ばした際に、はさまれて膝蓋骨のまわりに痛みを感じます。長年にわたり、症状が改善されなく、普段は軽い痛みですが、たまに、脂肪パッドが強くはさまれて、激痛を感じる場合もあります。近年、MRIにて簡単に診断が出来るようになりました。保存療法は、限界があり、関節鏡〃視下切除は簡単ですが、脂肪パッドを切除したあと、術後瘢痕組織のため、必ずしも痛みが完全に取れる保障がありませんので、痛みが強く、屈伸困難で日常生活動作に支障ある方のみが手術の対象となります。中年以降女性の方が多く、肥満とあまり関係がないようです。
付記:
関節鏡手術は予約制で、木曜日午後に、院長が自ら提携先医療機関で手術を行っております。